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【映画 オススメ】ズートピアは子供向け映画ではない、大人が観てこそ真に楽しめる映画だ

今日は『ズートピア』です。

 

ディズニーの大作映画なんで、知っている人も多いんじゃないでしょうか。

絵柄が可愛いすぎて観る気にならない、とか、ディズニー映画なんて所詮子供向けと思っている方、ズートピアは大人も子供も楽しめて、社会的メッセージまで詰め込んでいるとんでもない映画なのです。

アメリカ社会の知識が無いと意味が汲み取れないシーンがチョコチョコあります。

今日はその辺を紹介していきますので、知ってから観るとまた違った感想になるはず。

 

 

 

 

 

あらすじ

舞台は、多種多様な動物が暮らす街、ズートピア。

ウサギの警察官ジュディとキツネの詐欺師ニックがひょんなことからコンビを組み、謎の行方不明者続出事件を解決することが出来るのか。

 

人間が存在した事のない、動物たちだけが暮らす世界。

人間がいない代わりに、動物達が進化を遂げて、都市を築くまでになっています。

肉食動物と草食動物が共存する大都市、ズートピアが舞台です。

動物のサイズが現実そのままになっているんですが、都市機構がそれを踏まえて、サイズの違う動物達が便利に暮らせるような仕組みになっているのが、視覚的に楽しいですよ。

 

 

 

ズートピアはアメリカそのもの

草食動物と肉食動物が暮らす都市とは、いろんな人種が暮らしているアメリカをさしています。ズートピアで起こる問題は、アメリカへの問題提起というわけです。

 

こういう視点で観れば、ズートピアは社会風刺に富んだ大人向け映画という事です。

 

もちろん小難しい事を考えなくても、『48時間』のようなポリスバディものとして高クオリティな作りになっています。

 

 

 

シーン解説

ここからは、アメリカ人ならわかるあるあるネタの部分を解説していきます。

 

 

 

 

 

 

ウサギに可愛い

ジュディが警察署に初めて出勤する日、受付のヒョウに「可愛いね」って言われます。

これはウサギだから、小さくて可愛いねって事なんですが、ジュディが、ウサギが他のウサギに「可愛いね」っていうのはいいけど、他の生物がウサギに「可愛いね」っていうのは失礼というんです。

これは、アフリカ系の人達が、自分たちの間で、ニガーと呼び合うと、仲間みたいな意味になるけど、白人が黒人にニガーと呼ぶと侮辱になるのと同じです。

 

 

 

 

 

ナマケモノ

犯人のナンバープレートを照合する為に、日本でいう運転免許試験場みたいな所に行くシーンがあります。

そこの職員が全員ナマケモノなんですけど、喋るのも動くのも凄いゆっくりなんですね。

で、手続きして、建物から出てみると日が暮れているというシーン。

これはアメリカのこういう場所は、物凄く待たされるという皮肉です。

 

 

 

 

アイスクリーム屋

アイスクリーム屋の壁に「私たちにもお客さんを選ぶ権利がある」みたいな文言が書いてあるんですが、これは実際にアメリカで似たような事を書いている店舗があったそうです。

態度の悪い客とか、汚い格好の人やホームレスを店には入れません、みたいな意味です。

もっと酷いのが60年代、アメリカ南部では、黒人にはサービスしないという店があったそうで、ズートピアのこのシーンは、それを意味しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

小ネタはもっと色々あるんですが、最も大きいのが、肉食動物の方が強くて威張ってるみたいになっていますが、草食動物の方が全体の数が多いんです。

ズートピアの世界では。

で、実際の社会と同じように司法制度があって、民主主義を基本にしているという事は、数が多い方が有利です。

実際、ニックが虐められているシーンがあります。

 

この関係は、黒人、白人の関係そのものですよね。

 

種族で対立してしまうと、争いにしかならないので、草食動物、肉食動物仲良く暮らせるように努力していこうという映画のラストは、アメリカの理想そのものです。

 

 

このように可愛らしい絵柄で、本格バディポリスものをしているだけではなく、社会的メッセージもバッチリ打ち出せている名作ズートピア。

 

是非観てみて下さい。